ドラムテクニック2…ハットのクローズとオープン

ハイハットのクローズとオープンを使い分けられるようになれば、演奏の幅が広がります。

ハイハットはバズドラムのようなペダルがついたスタンドに、上下二つシンバルが付いています。これをペダルで開け閉めするんですね。

ペダルを踏んだ状態がクローズ、ペダルを踏んでいない状態がオープンです。オープンの状態はペダルで調整できます。ちょっとだけ半開きにしたいならペダルもちょっとだけ足を浮かせるなどします。

クローズだと「チッチッチッチ」というおとなしい音になります。曲の始めやサビまでのビートで使うことが多いです。

オープンは「シャンシャンシャンシャン」と派手な音がでます。サビの部分やクライマックスで盛り上げたい時に使います。

もっと派手な音を出したい時は、少し半開きの状態にすると、叩いた時に上下のシンバルが最も接するのでより音が大きく派手になります。「ジャンジャンジャンジャン」という感じです。

初心者はまずクローズでビートを刻むことから始まります。ハットの開閉はクローズでちゃんと叩けるようになってからですね。クローズが基本、オープンはフィルインと考えましょう。

上達すればハイハットの開閉でビートを刻むこともできます。これはちょっと今は置いておきましょう。左足を動かしながら右足でバスドラムを踏むのは難易度が高いので。もちろん今から練習しても構いません。

イメージとしては、閉じると音が鳴り、開くと音が小さくなるまたは消散していく感じです。文字にすると「ンチャ、ンチャ、ンチャ、ンチャ」という音になります。

これで裏拍を取るドラマーもいますが、いずれにしてもかなりの練習が必要と言えるでしょう。何度も言うようですが、ドラムは練習が命です。

注意したいのが、音を大きくしたいからといって、思い切り強く叩くのはやめましょう。ハイハットを始めとするシンバル類は薄い金属でできています。薄さと叩いているうちに金属疲労を起こして割れることが多々あります。

ですので、叩き方を工夫して音を効率よく出せるようにしなければならないのです。シンバル類の交換は出費が痛いですよ。

ハイハットのシンバルは大体2枚一組で売っていますので、上のシンバルが割れたら下のシンバルも交換です。価格は概ね5000円台からあります。

取り換え方は上のシンバルを固定しているネジを外し、順番に部品を抜いて、新しいシンバルをつけ、部品を元通りに戻すこと。ちゃんとどこに何が付いていたか覚えて分解しないとワケが分からなくなります。

今の段階ではマイハイハットを購入している人は少ないかと思いますので、参考までに留めておいていただければ幸いです。

割れないように叩くコツは、手首のスナップを効かせる事!腕の力で叩いてはいけません。よくムチを振るように叩くといい、と言われます。

ドラム講座の動画を見ていると分かりますが、皆さん手首を柔らかく使って叩いていますよね。ドラムの練習をする際は、ハイハットと手首を守るために手首のストレッチをしてほぐしてからしましょう。