ある程度リズムを刻めるようになったら、次のステップです。多くのドラムは8ビート(エイトビート)が基本になります。
8ビートは4拍子の間に8回ハイハットを叩くことです。4拍子が分からない人は用語集に解説していますのでそちらをご参照ください。
文字で表すと「チッチッチッチッチッチッチッチッ」という感じです。最初は速いと感じるかもしれませんが、慣れてくればどうということはありません。
基本は3拍目にスネアドラムも一緒に叩くので、4拍子の間に2回スネアを叩くことになります。難しいという人は、スネアドラムは少しお休みして、まずは8ビートのリズムを叩けるようになりましょう。
慣れるまでに少し時間が掛かるかもしれませんが、リズム感を掴めたら楽しくなるビートです。また、他のビートを刻むためにも必要なリズムですので、ぜひ練習してください。
どんな曲にもビートの間にシンバルやドラム回しなどが入ってきますが、そのほとんどがビートでリズムを取っています。ですから、5分の曲の間に6~8割方がビートを刻んでいると考えてください。
また、ドラムはリズム感の次に持久力が必要な楽器です。曲によっては5分以上のものもありますし、その間ほとんど叩きっぱなしです。ドラムが休憩に入るパートはほとんどありません。
最初は5分以下の曲でも疲れてしまいますが、慣れてくれば何分でもビートを刻むことができるようになります。
ですが重要なのは叩くことではなく、リズムのスピードを一定にすることです。ずっと叩いていると、知らず知らずのうちに速くなったり遅くなってしまったりします。
するとバンド全体のリズムが崩れてしまいます。ですから、一定のリズムを刻む持久力が必要なのです。自分のリズムが一定か分からない人は、録音して確かめるといいでしょう。
また、曲によってはビートが途中で変わることもあります。これはまだ上級者にならないと難しいですので、今はひたすらリズムを一定に刻む練習をしましょう。
どの楽器にも言えることですが、まずは練習あるのみ。上手な人やプロほど練習を欠かさないと言います。練習すればするほど上達という成果が出る楽器ですので、諦めずに頑張りましょう。
もし練習に疲れたり飽きたりしてしまったら、好きな曲のドラム音を聞いて休憩するといいでしょう。簡単そうな曲なのに、ドラムが様々なテクニックを使っていた理、曲の雰囲気を調和させているのが分かります。
そしてこんな風に自在にドラムを叩いてみたいな、と思えるはずです。練習は地道ですが、成果が出やすいのがドラムの特徴です。
ハイハットの叩き方に慣れてきたらスネアも取り入れて練習しましょう。これで8ビートの手の動きは完璧です。
最後に注意したいのが、練習のし過ぎで腱鞘炎になることです。まだ割り箸程度の重さなのでそこまでなる人は少ないと思いますが、腕や手首が疲れたと思ったら休憩を挟むようにしましょう。
腱鞘炎にならないためには、力任せに叩かないこと!手首のスナップを効かせて叩くとドラムセットで演奏する時に良い感じになりますよ。