実際にドラムが叩きたい!どこで叩けるの?

ここまで練習してきた人は、「いい加減本物のドラムセットで叩きたいんだけど!」とウズウズしていることでしょう。シンバルを叩いたりドラム回しをしてみたいと思いますよね。

ダブルストロークからのタム回しとか、ハイハット半開きでシンバル鳴らしまくりなど、ドラムには夢とロマンが詰まっています。が、そのドラムセットが置いてある場所は限られてきます。

ドラムセットがある場所は5か所あります。1か所目は楽器店です。試し打ちをさせてくれるところに限りますが、フルセットで置いてあるので店員さんに言って叩かせてもらいましょう。

2か所目は大学などの軽音サークルの部室です。練習のためにドラムセットがあるところが多いのです。学生でなくとも受け入れている大学サークルや、社会人になって集まっているサークルなどもあります。

こちらマイスネアとフットペダルが必須になってきますので(元々部室にあるものを借りることもできまが)、入部したら早いうちに揃えたいところです。

3か所目は貸しスタジオです。ここはドラムだけ叩きに来るというより、バンドを組んでからセッションや録音を行うために来るようになると思います。オリジナル曲でもコピー曲でも、ドラムがフルで叩けるのはいいですね。

4か所目はライブハウスです。こちらもバンドを組んである程度演奏ができるようになったら来ることになるでしょう。練習というよりいわゆる本番ですので、緊張の度合いが違います。

5か所目はドラム教室です。ドラム教室にフルセットがないとお話になりません。また、教えてくれるドラマーがいるので、分からないところや難しいところのコツを知ることができます。

こう書いてみると意外とドラムを叩けるところが多いですね。しかし、近所にこれらがあるならともかく、近くにどれもないと言う人もいるかもしれません。自分の住んでいる地域にないかネットで調べることも重要です。

もし調べても1つもない!という時は、電子ドラムの安いモノを購入するといいでしょう。電子ドラムといってもいろいろあり、フルセットに近いものから箱型でスペースをとらない小さなものまで様々です。

電子ドラムの長所は、イヤホンを差し込めば練習音を最小限、叩く音だけで抑えられることです。アパートなどの賃貸の人には大助かりですね。小さい電子ドラムもバスドラム用の部品がありますのでフットペダルの練習もできます。

音が実際に出ると出ないとではやはり臨場感が違いますよね。ドラムセットを叩ける場所が見つからない時は電子ドラムに頼りましょう。

お金に余裕があり、かつ隣家とも離れているという恵まれた立地に住んでいる人は、中古のドラムセットを買ってもいいかもしれません。

スペースは少なくとも1畳くらい必要になりますが、ドラムセットを購入する場合については別項で説明いたします。

ともかくどんな場所であろうとも、実際のドラムセットを触って、その音に酔いしれてください。

ドラムテクニック2…ハットのクローズとオープン

ハイハットのクローズとオープンを使い分けられるようになれば、演奏の幅が広がります。

ハイハットはバズドラムのようなペダルがついたスタンドに、上下二つシンバルが付いています。これをペダルで開け閉めするんですね。

ペダルを踏んだ状態がクローズ、ペダルを踏んでいない状態がオープンです。オープンの状態はペダルで調整できます。ちょっとだけ半開きにしたいならペダルもちょっとだけ足を浮かせるなどします。

クローズだと「チッチッチッチ」というおとなしい音になります。曲の始めやサビまでのビートで使うことが多いです。

オープンは「シャンシャンシャンシャン」と派手な音がでます。サビの部分やクライマックスで盛り上げたい時に使います。

もっと派手な音を出したい時は、少し半開きの状態にすると、叩いた時に上下のシンバルが最も接するのでより音が大きく派手になります。「ジャンジャンジャンジャン」という感じです。

初心者はまずクローズでビートを刻むことから始まります。ハットの開閉はクローズでちゃんと叩けるようになってからですね。クローズが基本、オープンはフィルインと考えましょう。

上達すればハイハットの開閉でビートを刻むこともできます。これはちょっと今は置いておきましょう。左足を動かしながら右足でバスドラムを踏むのは難易度が高いので。もちろん今から練習しても構いません。

イメージとしては、閉じると音が鳴り、開くと音が小さくなるまたは消散していく感じです。文字にすると「ンチャ、ンチャ、ンチャ、ンチャ」という音になります。

これで裏拍を取るドラマーもいますが、いずれにしてもかなりの練習が必要と言えるでしょう。何度も言うようですが、ドラムは練習が命です。

注意したいのが、音を大きくしたいからといって、思い切り強く叩くのはやめましょう。ハイハットを始めとするシンバル類は薄い金属でできています。薄さと叩いているうちに金属疲労を起こして割れることが多々あります。

ですので、叩き方を工夫して音を効率よく出せるようにしなければならないのです。シンバル類の交換は出費が痛いですよ。

ハイハットのシンバルは大体2枚一組で売っていますので、上のシンバルが割れたら下のシンバルも交換です。価格は概ね5000円台からあります。

取り換え方は上のシンバルを固定しているネジを外し、順番に部品を抜いて、新しいシンバルをつけ、部品を元通りに戻すこと。ちゃんとどこに何が付いていたか覚えて分解しないとワケが分からなくなります。

今の段階ではマイハイハットを購入している人は少ないかと思いますので、参考までに留めておいていただければ幸いです。

割れないように叩くコツは、手首のスナップを効かせる事!腕の力で叩いてはいけません。よくムチを振るように叩くといい、と言われます。

ドラム講座の動画を見ていると分かりますが、皆さん手首を柔らかく使って叩いていますよね。ドラムの練習をする際は、ハイハットと手首を守るために手首のストレッチをしてほぐしてからしましょう。

フットペダルを買って足の練習してみよう!

マイスネアが買えたら、次はフットペダルの番です。フットペダルとは、バ

スドラムを鳴らすために必要な道具です。今まで床を踏んで練習をしていた

と思いますが、これがあるとないとでは感覚が違ってきます。

フットペダルもマイスネアと同じく見た目で買っても問題ありませんが、実

際踏んでみてしっくりくるものを選んだ方がいいでしょう。

使ううちにネジが緩むことがあるので、定期的にネジを調節することも忘れ

ずに。ガチャガチャしたり踏み心地が軽くなってきたら調節どきです。

フットペダルはドラムセットに設置されていることがありますが、単にバス

ドラムの前に置いてあるだけなので、自分のものとすぐ交換できます。どう

せなら自分のフットペダルで叩きたいですよね。

家で練習をする時は、壁か壁同様に耐性のあるものを代用しましょう。賃貸

の人は壁でするのは避けましょう。傷がつきますし隣の部屋の人に大迷惑で

す。

おススメは重りを入れた段ボール箱です。重りは何でもいいですが、壊れて

困るようなものは入れないでください。フットペダルは意外と力強く叩くの

で、段ボールが途中で破れたりひしゃげてしまうことがあります。

練習のセッティングが済んだら、スネアと合わせて踏んでみましょう。コツ

は踵を少し浮かせてつま先や親指の付け根の部分で踏むようにすればリズミカルに踏めます。

ベタ踏みしてもいいのですが、16ビートのように速い曲だと足がついてい

きません。常にペダルとハイハットを意識してリズムを刻むのです。

さて、バスドラムですが、色々な奏法があります。「ドン、ドンドン」が基

本で、「ドン、ドッド」と4拍目に入れ込むもの、足をスライドさせるよう

に「ドド、ドド」と早く踏むものまで、曲によってバスドラムの使い方は多

岐にわたります。

今は基本の「ドン、ドンドン」をマスターすることに専念したほうがいいで

しょう。これができなければ話にならないからです。

手の動きと足の動きがばらついてしまう人は、今一度ハイハットのリズムに

乗せることを意識しましょう。基本はハイハットの1小節1拍目と2小節1

拍目と2拍目と同時に足を動かします。これが「ドン、ドンドン」です。

8ビートをゆっくり叩きながら、フットペダルに慣れていくのも一つの手で

す。スネアを叩くのも忘れずに、3つの音が調和するようにしましょう。

すると「ドンチトンチドンドントンチ」というリズムが生まれます。あとは

これが体に染みつくまで練習あるのみです。このリズムが刻めるようになったら、少しずつ叩く速度を上げていきましょう。

どちらかというと、スネアとフットペダルの感覚に慣れておく意味合いが強

いですが、ドラムセットを実際に叩く時に大いに役立ちます。ビートを刻む

大いなる一歩だからです。

熟練者になると、どういう足遣いをしているか分からないほどバスドラムを上手く使います。テンポの速い曲や激しい曲を叩くドラマーに多いです。

そんな風になりたい、とイメージすると、単調な練習でもモチベーションが上がりますよ。

物足りなくなったらマイスネアドラムを買ってみよう!

ドラムを早く叩きたい!という人も出てきた頃でしょうが、ちょっと待ってください。今手元にあるドラム道具は何でしょうか。スティックだけですよね。

ドラムセットがあるところには、スネアドラムが外されていることがあります。これはドラマーが自分のスネアドラム(スネアタム)を持っているからです。もちろん借りる事もできますが、どうせならマイスネアが欲しいですよね。

スネアドラムの値段はピンからキリまで。ドラムスティックと同じで有名ドラマーモデルのものになるとン万円になります。練習だけなら安いスネアドラムでも充分です。

安いドラムは胴の部分(シェル)がスチールなどの金属製のものがほとんどです。木製のものに比べて音が少しシャープになりますが、品質としては何の問題もありません。

高いドラムはシェルが木製で、先程も書いたように有名ドラマーモデルやメーカーだったり、音にこだわった造りになっています。どちらかというと中級者~上級者が音にこだわりを持った時に買うことが多いようです。

初めてのマイスネアは安いもので充分と考えるか、長く愛用したいと考えるかで選び方は違ってきます。また、今の段階では音の違いはほとんど分からないので、見た目で選んでも問題はないでしょう。

楽器店で実物を見て買う方が良いのですが、ネット通販などでも買えるので、予算に合わせて選ぶことができます。

ちなみに私は綺麗な青色のスネアドラムを買いました。しかも限定モデルだったので少し値は張りましたが、分割して購入しました。このように好きな色や光沢などで選んでも良いのです。

一緒に買うべきものはチューニングキーです。スネアドラムの叩く面をヘッドといいますが、これは叩いているうちにハリがなくなってきたり破れたりします。ハリを調節するにも、ヘッドを交換する時に必要なので1つは持っておきましょう。

そのヘッドですが、現時点ではスペアとして買っておく必要はありません。無理な力で叩いたりしなければ、そう簡単には破れないはずです。

もし1打で破れてしまった…という人は、叩き方が強すぎるかヘッドがたまたま粗悪品だったかの2つが考えられます。叩き方を見直すか、ヘッドを買いに走りましょう。

また、持ち運ぶ時に必要なドラムケースも買っておきましょう。ケースと言っても大きな袋です。スネアをそのままむき出しで運ぶよりも安全ですし、何よりカッコいいですよ。

スネアを買ったら、ストロークやリムショットの練習ができるようになります。リムショットとはスネアの縁と面を同時に叩く奏法です。「ドン」に「カッ」という音が混じって、力強い音が出せます。

ストロークはスネアを叩くことです。1打で2回叩くダブルストロークやドラムロールの練習が捗ります。雑誌とスネアでは反発力が段違いなので、ぜひ「ダララララララララ」の練習をしてください。

実際の高さで椅子に座って練習がしたい人は、スネア用のスタンドも売っています。しかしこれも必ずしもいるものではないので、安定した箱などの上に乗せて叩くことをお勧めします。

手の動きに合わせて足の動きを取り入れよう!

さあ、ここからが本番です。手の動きと足の動きを両方取り入れてみましょう。

左足はハイハットの開閉、右足はバスドラム(ベースドラム)の動きです。ハイハットはペダルを踏むと閉じ、踏まないと開いて音が派手になります。

バスドラムはハイハットを叩く1拍目に1回踏むのが基本です。最初は足使いと手の使い方と混乱するかもしれませんが、手の動きに合わせて足を踏むとやりやすいです。

今はドラムセットがない(と仮定します)ので、椅子に座って練習した方がいいでしょう。ドラムセットは大体椅子の高さぐらいです。

まずは手のビートに合わせてバスドラムが踏めるようになりましょう。ここが第一関門です。4拍子の1拍目に、ハイハットと同時に踏むイメージです。

慣れてきたら2回目の4拍子の始めのバスドラムを2回踏むのに挑戦してみましょう。これがバスドラムのリズムの基本になります。ビートが変わっても大体同じです。

ハイハットの開閉ですが、これはイメージするしかありません。閉じている時は「チッチッチッチ」という感じですが、開いている時は「シャンシャンシャンシャン」または「ジャンジャンジャンジャン」という感じになります。

両足を自在に使えれば演奏に幅ができますが、恐らく最初はバスドラムを踏むのが精一杯でしょう。バスドラムだけを意識せず、ハイハットのリズムに合わせるように一体化させてください。

上手く行けば「ドン(バスドラム)チ(ハイハット)トン(スネア)チドンドントンチ」という感じになります。ハイハットはビートを刻み続け、その間にバスドラムやスネアが入るのです。

ドラムテクニック1…ドラムロールを練習しよう

何となくスティックの感覚に慣れたら、ドラムロールを練習しておきましょう。本当はスネアドラムを購入してからの方が良いと言われますが、個人的に最初から感覚を染みつかせておいた方が良いと思います。

ドラムロールとは、鼓笛隊などでドラムを「ダララララララララ」と鳴らす打ち方です。よくテレビでは何かの発表前に鳴るあの音ですね。

あれは手で速く叩いているわけではありません。ドラムとスティックの反発し合う動きを利用して手でそれを長く鳴らすというものです。

人によって習得には時間が掛かりますが、コツさえ掴めば長く鳴らし続けることができるようになります。

雑誌とスティックの反発はドラムより小さいのでやりにくいとは思いますが、できないことはありません。むしろ、それでドラムロールができるようになればスネアでもできると言っても過言ではありません。

また、ドラムロールができるということは、ダブルストロークができるようになります。

ダブルストロークとは、1打で2回ドラムを叩く技法のことです。つまりドラムロールを短く2回する、ということです。

ダブルストロークができると演奏の幅が広がります。文字にすると「タタン」という感じでスネアやタム類を叩くことになります。

同じ8ビートでも「チッチットンッチ」より「チッチッタタンッチ」の方がカッコいいですよね。

ドラムロールやダブルストロークでドラムパフォーマンスをする人もいるくらい超絶技巧になりますので、基本をしっかり押さえておけば重宝する打法です。

叩く感覚に慣れてきたらドラムスティックを買ってみよう!

リズムやビートの基本が掴めてきたら、ドラムスティックを買ってみましょう。ここからが本番と言っても過言ではありません。

ドラムスティックは楽器店に置いてあります。有名ドラマーモデルのものは値段が高く、クセもあるので、最初は2本で数百円のもので構いません。細く丸っこく削られている方が叩く方です。

それにドラムスティックは消耗品です。叩いているうちによく折れます。折れにくい素材で作られているものもありますが、最初は普通の木製のもので手の感覚をなじませておきましょう。

握ってみると分かると思いますが、割り箸とは段違いに太く重いと感じるはずです。でも大丈夫。叩く要領やリズムは同じです。

ドラムスティックの握り方は少し特殊です。間違ってもしっかり握らないこと。手首や腕に負担が掛かるし、強く叩いてドラムを破壊してしまうこともあります。

正式にはマッチドグリップやレギュラーグリップなどの握り方があります。

マッチドグリップは親指と人差し指でドラムスティックの後ろの方を握り、残りの指は添える程度に握ります。叩いているうちにすっぽ抜けない程度の強さで握ってください。

マッチドグリップにはさらに2種類あり、親指を上にするとフレンチグリップ、手の甲を上にするとジャーマングリップという呼び名になります。ロックなど力強い曲にはこちらがいいでしょう。

レギュラーグリップは鼓笛隊やジャズドラマーがよく使う握り方です。親指と人差し指の間にドラムスティックを挟み、薬指に乗せて、他の指は添える程度に握ります。オープンハンドの人もレギュラーグリップを使うことが多いですね。

どの握り方も力の抜け具合や入り具合が違いますので、この握り方でないといけない、ということはありません。自分が持ちやすく叩きやすい方を選びましょう。

握り方が決まったら、早速叩いてみましょう。最初は感覚に戸惑うかもしれませんが、ある程度したら慣れてきます。

太くて長い分、叩いている時にスティック同士がぶつかったり手が絡まったりすると思いますが、とにかく慣れる事!練習あるのみです。

それに慣れてきても、実際の演奏でスティックがぶつかったり折れてしまったりすることがよくあります。結構焦ります。だって演奏の途中ですから。

今はまだ練習の段階なのであまり心配しなくても良いですが、演奏をするようになったらスペアのスティックを用意しておくのがよいでしょう。

さて、話を戻しまして、今まで割り箸で叩いていた分、手の疲労が半端ないと思います。最初は無理しない程度に練習をして、休憩を挟みながら徐々にスティックに慣れて行きましょう。

割り箸と違ってグリップしている分、手のひらにマメができることもあります。しかし、そのマメこそが練習の証!血と汗と涙の結晶なのです。

ですがまだまだ先は長いです。ここで心折れてはいけません。次はドラムスティックを使ったテクニックを解説していきます。まずはスティックで叩く感覚に慣れてからですよ!

2ビートから16ビートまで、速さを変えてみよう

今まで8ビートだけを叩いてきたと思いますが、ビートには速さ(ハイハットを叩く回数と言ってもいい)によって種類があります。

まず一番遅いのが2ビートです。4拍子の間に2回叩くことですね。文字にすると「チッ(休憩)チッ(休憩)」という感じです。2拍目にスネアを叩くこともあります。

2ビートは曲の始まりやスローダウンする時、また裏拍で使うことが多いビートです。2ビートだけというのはスローテンポな曲調なものに使われます。

4ビートは4拍子をそのまま叩くことです。文字にすれば「チッ、チッ、チッ、チッ」ですね。これも2ビートと同じく比較的スローテンポな曲に使われます。

8ビートは最も多く使われるビートです。4拍子の中で8回叩く「チッチッチッチッチッチッチッチッ」という感じです。ロックやポップスはほとんどこの8ビートだと考えて良いでしょう。

16ビートは更に速くなります。4拍子の中で16回叩くので、ハイハットを両手で叩くことになります。文字にすると「チキチキチキチキ」という感じです。難易度が高くある程度慣れていないとリズムがズレたりします。

16ビートでのスネアは、「チキチキチドンチキチキチキドン」という感じで入れます。スローテンポの曲でも、ドラムは16ビートということもあります。

16ビートに慣れない間は、2ビートを速く叩くことでそれっぽく聞こえます。ですがやはり16ビートは習得しておいた方が色々と便利です。

そして32ビートですが、単純に言えば16ビートの倍の速さでチキチキ叩きます。相当な熟練者でないとまずリズムがズレます。手打ちでできないこともないのですが、音響機器で32ビートを足すこともあるようです。

このように、一言でビートと言っても様々な種類があります。普通の演奏ならば16ビートまでをマスターすればよいでしょう。

8ビートに慣れたなら2ビートや4ビートにはすぐ慣れると思います。16ビートは手の使い方やリズムの取り方が変わってくるので少し手間取るかもしれせん。

これもひたすら練習あるのみ。リズムは耳と手で覚えるのがベストですから、色々なビートの曲を聞いて真似してみてください。

ドラムの基本は8ビート!4拍子の間に8回叩く

ある程度リズムを刻めるようになったら、次のステップです。多くのドラムは8ビート(エイトビート)が基本になります。

8ビートは4拍子の間に8回ハイハットを叩くことです。4拍子が分からない人は用語集に解説していますのでそちらをご参照ください。

文字で表すと「チッチッチッチッチッチッチッチッ」という感じです。最初は速いと感じるかもしれませんが、慣れてくればどうということはありません。

基本は3拍目にスネアドラムも一緒に叩くので、4拍子の間に2回スネアを叩くことになります。難しいという人は、スネアドラムは少しお休みして、まずは8ビートのリズムを叩けるようになりましょう。

慣れるまでに少し時間が掛かるかもしれませんが、リズム感を掴めたら楽しくなるビートです。また、他のビートを刻むためにも必要なリズムですので、ぜひ練習してください。

どんな曲にもビートの間にシンバルやドラム回しなどが入ってきますが、そのほとんどがビートでリズムを取っています。ですから、5分の曲の間に6~8割方がビートを刻んでいると考えてください。

また、ドラムはリズム感の次に持久力が必要な楽器です。曲によっては5分以上のものもありますし、その間ほとんど叩きっぱなしです。ドラムが休憩に入るパートはほとんどありません。

最初は5分以下の曲でも疲れてしまいますが、慣れてくれば何分でもビートを刻むことができるようになります。

ですが重要なのは叩くことではなく、リズムのスピードを一定にすることです。ずっと叩いていると、知らず知らずのうちに速くなったり遅くなってしまったりします。

するとバンド全体のリズムが崩れてしまいます。ですから、一定のリズムを刻む持久力が必要なのです。自分のリズムが一定か分からない人は、録音して確かめるといいでしょう。

また、曲によってはビートが途中で変わることもあります。これはまだ上級者にならないと難しいですので、今はひたすらリズムを一定に刻む練習をしましょう。

どの楽器にも言えることですが、まずは練習あるのみ。上手な人やプロほど練習を欠かさないと言います。練習すればするほど上達という成果が出る楽器ですので、諦めずに頑張りましょう。

もし練習に疲れたり飽きたりしてしまったら、好きな曲のドラム音を聞いて休憩するといいでしょう。簡単そうな曲なのに、ドラムが様々なテクニックを使っていた理、曲の雰囲気を調和させているのが分かります。

そしてこんな風に自在にドラムを叩いてみたいな、と思えるはずです。練習は地道ですが、成果が出やすいのがドラムの特徴です。

ハイハットの叩き方に慣れてきたらスネアも取り入れて練習しましょう。これで8ビートの手の動きは完璧です。

最後に注意したいのが、練習のし過ぎで腱鞘炎になることです。まだ割り箸程度の重さなのでそこまでなる人は少ないと思いますが、腕や手首が疲れたと思ったら休憩を挟むようにしましょう。

腱鞘炎にならないためには、力任せに叩かないこと!手首のスナップを効かせて叩くとドラムセットで演奏する時に良い感じになりますよ。

最初は割り箸から…まずはリズムを刻んでみよう!

ドラムを始めようとしているあなた。超初心者だと仮定してお話します。

ドラムを演奏するために必要なものが手元にあるでしょうか?ドラムスティックやスネアドラムなど、買わなければない状態でしょう。つまりドラムを始める道具を何も持っていないということです。

しかしご安心ください。わざわざ買いに行く前にとても身近にドラムの道具の代わりになるものがあります。それは棒と平たいものです。

例えば雑誌や本などがいいでしょう。床でもいいのですが、賃貸の人はキズが付くのでやめておきましょう。

さて、ドラムスティックの代わりになる棒ですが、一番良いのは割り箸です。実際のドラムスティックより軽くて細いですが、何かを握ってするという

ことが大事です。

割り箸を割って両手に持ち、正面より左寄りに2冊雑誌を並べればドラムの簡易練習セットの完成です!左がハイハット、右がスネアドラムの代わりで

す。

ハイハットとスネアドラムが上手く叩けないと、リズムを刻むことができません。ですので、練習はこの2つからということになります。バスドラム(足)やシンバル、ドラム回しは後回しです。

叩く時のスタイル(棒の持ち方)はオープンハンドとクロスドハンドの2種類があります。

オープンハンドは左でハイハット、右でスネアを叩くスタイル。クロスドハンドはその名の通り棒をクロスさせ、右でハイハット、左でスネアドラムを叩くスタイルです。

どちらがいいかはお好みですが、右利きはクロスハンド、左利きはオープンハンドを使う傾向にあります。自分のやりやすいスタイルを選びましょう。

もしメトロノームがあればそれに合わせてリズムを刻めばよいのですが、一般のご家庭にはなかなかメトロノームはありません。そんな時は、好きな曲を聞きながらリズムに乗ってハイハット用の雑誌を叩くといいでしょう。

できればゆっくりの曲で、ドラムの音を意識しながら音を真似してみるとやりやすいです。他の楽器の音で聞き取りづらいかもしれませんが。注意深く聞けば、普段は意識していなかったドラムの音が聞こえてきます。

最初は上手くリズムに乗れないと思いますが、段々曲の中のドラムの音を意識できるようになります。また、ドラムは完コピでなければ型にハマらず叩ける楽器です。リズムに乗りながら、好きなように叩いてみましょう。

基本のリズムはハイハットですが、途中に右の雑誌、スネアドラムが必ず入ります。ハイハットのリズムを刻みながらスネアを叩くのですが、これがなかなか難しいのです。

なので、ハイハットの3拍目に同時に叩くようにすると、両手の動きが連動できます。文字で表すと、「チッチッドンチッ」という感じです。「ドン」の時もハイハットを叩きますので注意してください。

この動きができるようになれば、足を使う時も役に立ちます。まずはハイハット代わりの左の雑誌で上手くリズムを刻めれば、3割方ドラムに慣れたと言っても過言ではないでしょう。


ドラムは毎日コツコツ練習することが大事!
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